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송환 送還日記 REPATRIATION ハングル語ページへ
物語 줄거리
成り行きで二人の間に座る羽目になった 1992年の春だった。私(キム・ドンウォン)は、刑務所から出獄はしたが身を寄せる所のない二人の老人を私の住んでいるボンチョン洞に連れて来るよう、ある神父から頼まれた。非転向長期囚としての長い獄苦から解かれた二人の老人の名前はチョ・チャンソンとキム・ソッキョン、彼等は“北”から下りて来た“スパイ”だということだった。私は不慣れな彼らと好奇心に満ちて対面した。
連絡船の船長だったチン・テユン氏との再会 同じ町に住みながら私は彼らの日常をカメラに収める機会を得ることになる。特に私は人情の篤いチョ・チャンソン老人と親しくなった。しかし、私の子供たちを孫のように可愛がってくれる彼の姿に情の移るのを感じながらも、元非転向長期囚たちが集った野遊会で“キム・イルソン讃歌”をはばかりなく歌う彼らを見て、やはり私には彼に対する拒否感が存在することを自覚せざるをえなかった。その後、チョ・チャンソン老人は、拷問に耐え切れず先に転向してしまった昔の同僚であるチン・テユンとキム・ヨンシクに再会することになるが、その場に居合わせた私は、彼ら転向者が身に深く染み込んだ自愧の念の為に肩身の狭い思いをしながら生きているということを知った。
事務所に突然 刑事が押し入り逮捕された たゆまず彼らの生活を撮り続けていた私は、彼らを“北”に送還させる為の運動に私なりに力を添えたいと思うようになり、“北”に居る彼らの家族を撮影する計画を立てた。ところがこのような努力は“南”の当局の神経に触れることになり、結局“北”行きは駄目になってしまった。のみならず私は、当時大きな威力を振るっていた国家検閲制度を楯に取る“南”の当局によって、許可なく映画の制作・販売を行ったということで返って逮捕されるハメに陥った。しかし幸いにも私はこの事件をきっかけとして長期囚出身の老人たちと一層親しい間柄となることが出来たのだった。
非転向長期囚を乗せたバスと別れを惜しむ人々 1999年から送還運動は本格化し、2000年の“6.15南北共同宣言”を機にそれは急流に乗ることになる。送還が現実の問題として近づいてきた時、元長期囚たちの間でさまざまな葛藤が醸し出された。獄中で非転向を貫徹したが、もともと“南”出身の元長期囚が“北”へ行くべきかの問題、反対に故郷が“北”なのに獄中で転向した為、“北”へ行く資格を持たない元長期囚の問題、中には電撃的に結婚して南に残ると宣言することによって同僚たちの非難を受けた人もいた。チョ・チャンソンは送還を前にして30年前に逮捕された慶尚南道のウルサンを訪ね、そこで昔死んだ同僚の霊を弔って、彼の家族に渡す一握りの土を持ち帰った。こうして2000年9月2日、非転向長期囚出身の63名は“北”へ送還された。
 今や過去の映像を通してしか会うことが出来なくなってしまった彼ら…
今も私は国家保安法違反の前歴のために彼らに会いに行けないし、長い拷問に衰弱し、齢をとってしまった彼らも“南”側に来られないまま息を引き取るかもしれない。われわれはもう一度逢うことが出来るのだろうか?
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