過去の記録の中に、私たちの未来を探る。
今夏、参院選が行われます。早ければ、7月4日(木)公示、7月21日(日)投開票の見通しです。
選挙を前に、考えておきたい争点は皆さんそれぞれにあると思いますが、その中から「慰安婦」問題、原発問題、沖縄の基地問題、改憲問題の4つをピックアップし、テーマに沿ったドキュメンタリー映画・全6タイトルを一挙上映いたします。
商品名 | 金額(税込) | 購入数 |
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商品名:[映画を通して考える]前売券:<1プログラム> |
1500円 |
販売を終了しました |
商品名:[映画を通して考える]前売券:<1日通し券(チケット3枚綴り)> |
3000円 |
販売を終了しました |
※2,000円以上ご注文いただいた場合、送料は当社の負担とさせていただきます。
※前売券1枚で3プログラムのうち、いずれか1プログラムを鑑賞できます。
※一日通し券は1プログラム鑑賞券を3枚綴りにしたものです。
□日時: | 2013年7月13日(土) |
□会場: | 在日本韓国YMCAスペースY 〒101-0064東京都千代田区猿楽町2-5-5 地下1F JR「水道橋」駅より徒歩5分、「御茶ノ水」駅より徒歩8分/地下鉄「神保町」駅より徒歩7分 |
□料金: | 前売券:1プログラム1,500円 1日通し券(チケット3枚綴り)3,000円 当日券:1プログラム 一般2,000円/シニア1,800円/大・専門学生1,500円/高校生以下無料 1日通し券(チケット3枚綴り)4,000円 |
□タイムスケジュール | |
※各プログラム2本立て/開場は各プログラム開始15分前/整理番号順でのご入場/全席自由席 |
10:15〜11:10 「戦場の女たち」(55min)
11:20〜12:40 「ガイサンシーとその姉妹たち」(80min)
上映終了後 <トーク1:「慰安婦」問題とは何か?>(30min)
中原道子さん(VAWW RAC共同代表・早稲田大学名誉教授)×班 忠義さん(「ガイサンシーとその姉妹たち」監督)
13:30〜15:13 「海盗り -下北半島・浜関根-」(103min)
15:25〜16:10 「原発切抜帖」(45min)
上映終了後 <トーク2:戦後日本のエネルギー政策とは?>(30min)
西尾 漠さん(原子力資料情報室共同代表)×山上徹二郎(「原発切抜帖」プロデューサー、シグロ代表)
17:00〜18:30 「沖縄列島」(90min)
18:40〜19:58 「映画 日本国憲法」(78min)
上映終了後 <トーク3: 「沖縄」からみる、「憲法」と「日米安保」>(30min)
金平茂紀さん(テレビ・ジャーナリスト)×ジャン・ユンカーマンさん(「映画 日本国憲法」監督)
安倍晋三首相による村山・河野談話の見直し発言に端を発し、橋下徹大阪市長の一連の騒動を受け、国内外から大きな注目を集めた「慰安婦」問題。様々なメディアで「慰安婦」という言葉を見聞きしますが、その実情までは伝えられていないように思います。「慰安婦」問題とは何か?当時を知る人たちが少なくなり、戦争の記憶が薄れつつある中で、いま、私たちはどのように歴史と向き合うのか?元「慰安婦」の女性たちだけでなく、現地の村人、元日本兵や看護婦など、その当時を知る様々な立場の人たちの証言を記録した2作品を上映します。
『戦場の女たち』(1989年/監督:関口典子/55min/16mm)
太平洋戦争の最南端の激戦地、パプア・ニューギニア。戦後45年が経った現地で関口監督は長期間のフィールドワークを重ね、女性たちへのインタビューを丹念に拾い集める。畑の作物を奪い、時に性暴力を振るう日本軍。日本兵との間に子どもが生まれたが、誰にも話せずにいた女性もいる。その一方で、今でも日本軍が村を救ってくれたと信じる「田中(カナカ)さん」は、日本の軍歌を意気揚々と歌う。また、町には南太平洋最大の慰安所が設置され、「軍事物資」の名目の下、多くの女性が船で運ばれた。彼女たちの世話をしていた村人は覚えている日本女性の名前を口にし、従軍看護婦だった日本人女性は「慰安婦」のことを“必要悪”と言う。本作は戦争により生活と生きる喜びを奪われた、パプア・ニューギニア戦線の女たちの記録である。
『ガイサンシーとその姉妹たち』(2007年/監督:班忠義/80min/DVカム)
山西省一の美人を意味する「蓋山西(ガイサンシー)」と呼ばれた侯冬娥(コウトウガ)。その呼び名は彼女の容姿だけでなく、中国の大地で「慰安婦」という運命を同じくした女性たちを、自らの身を挺してまで守ろうとした優しい心根に対してつけられたものだった。やがて山西省の人びとのあいだで、「蓋山西」という名は人間の尊厳を表す言葉となる。映画は侯冬娥(コウトウガ)の死から始まり、彼女の生い立ちを辿っていく。日本軍による性暴力被害を受けた女性たちのみならず、自らも加害行為に加わったという元日本兵や、その一部始終をみていた村人たちなど、個々の証言の集積から浮かび上がる「戦争」の姿。この映画は、幼くして人生のすべてを奪われた女性たちの現在の記録であるとともに、私たちの明日に向けて語られる物語である。
3.11福島第一原発の事故から2年が経過した今年3月、安倍首相は野田前政権が表明した原発事故の「収束宣言」に関し「地域の話を聞けば政府として収束といえる状況にない。安倍政権として収束という言葉を使わない」と述べました。しかし、その一方で自らが先頭に立って、原発の輸出を推進し、政府による成長戦略素案に再稼働方針を盛り込むなどしています。「未曾有」と形容される事故を経験した私たちが選択すべきこれからのエネルギー政策とは?原爆被爆体験国から原子力大国へ至るまでの歩みを描いた2作品を上映します。
『海盗り−−下北半島・浜関根』(1984年/監督:土本典昭/103min/16mm)
1974年に放射能漏れを起こし、16年にわたって日本の港を彷徨った原子力船「むつ」。その母港建設の話が下北半島の小さな漁村、浜関根に持ち上がる。補償金や漁業権を巡り攻防を繰り広げる県と漁村。映画は科学技術庁、原子力船事業団、青森県、県漁連、むつ市の「海盗リ」の手口を克明に描く。補償金のつり上げ、漁民の分裂を利用した切り崩し工作などにより、工事は着工へと動き出す。その過程を浜関根や津軽海峡に面する漁村の暮らしや漁民への聞きとりを交えて描く。浜関根に留まらず、東通原発が建設される前の東通村白糠や、再処理工場計画が持ち上がった頃の六ヶ所村など、原子力政策に揺れる下北半島全体に視野を広げたドキュメンタリー。
『原発切抜帖』(1982年/監督:土本典昭/語り:小沢昭一/45min/16mm)
主役は新聞記事のスクラップ。1961年のアメリカの原子力発電所内での事故、ビキニの実験と第五福龍丸乗組員の被曝。1979年のアメリカ・スリーマイル原発事故や1981年の日本・敦賀原発事故などのパニック。原発ジプシー(=下請け作業員)の手仕事で拭われる廃液。原発労働者のガンや 白血病が公認の職業病となったカナダのニュース。原子力船「むつ」の放射線もれとその対策としてのヨウ素入りメシ団子作戦。見落とされがちな小さなベタ記事もクローズアップされ、束ねられると、そこに日本の原子力大国化への道がはっきり記されている。原爆被爆体験国から原子力大国へかけ進んだ日本の戦後史を、新聞記事の早めくりで一息に見直す。
1951年4月28日サンフランシスコ講和条約と日米安保条約が締結されました。これにより、日本は主権を回復、その一方で、沖縄は米軍施政下におかれることとなりました。1972年に沖縄は本土復帰しますが、日米安保により沖縄の米軍基地はそのまま残され、現在も国内における米軍基地の約75%が沖縄に集中しています。「日米安保」と「日本国憲法」を「沖縄」の視点からみつめることで、浮かび上がる戦後日本の姿とは?返還前の沖縄を描いた『沖縄列島』と、世界から平和憲法をみつめ直した『映画日本国憲法』の2作品を上映します。
『沖縄列島』(1969年/監督:東陽一/90min/16mm)
映画は再生ガラス工場でアメリカ資本のコーラの空きびんが打ちくだかれるシーンからはじまる。飛び散るガラスの破片、溶解炉の炎。「日本の政府とね、日本の国民はね、私たちをアメリカに売りはらった…それは娘を売りはらった親父と同じ…恥ずかしくないのか」。米軍基地に張り巡らされている有刺鉄線。嘉手納空軍基地から飛び立つB52。基地をなくすと生活ができなくなると演説する一人の男がいれば、米軍から土地を取り戻そうと闘争をつづける老人もいる。返還前の日常に横たわる沖縄の数多くの風景、人々の貌、声。さまざまな現実の断片が寄せ集められてみると、沖縄列島全体が世界に不協和音を発していることに気づく。基地に囲まれた沖縄の日常を捉えた問題作。
『映画 日本国憲法』(2005年/監督:ジャン・ユンカーマン/78min/DVカム)
戦後60年目を迎えた2005年、自衛隊のイラク派兵をきっかけに憲法についての踏み込んだ議論が始まった。国内の余りに性急な改憲への動きを、世界に視野を広げて見つめ直す、それがこの映画の出発点。憲法とは誰のためのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、ピュリツァー賞受賞者でもある歴史家ジョン・ダワー、政治学者のC・ダグラス・ラミス、パリ在住の社会学者・日高六郎、GHQ民政局員として憲法想起に関わったベアテ・シロタ・ゴードンなど、国籍も世代も異なる、世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集。今年、施行から66年目となる5月3日の「憲法記念日」に合わせ再公開され、大きな反響を生んだ話題作!
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