監督から

今日の中国では、目に見えない万里の長城が作られている。その強固な壁によって、中国人同士の間も、また海外からの情報も、政治権力の都合によって検閲され遮断されている。 文化大革命や天安門事件の犠牲者たちの亡霊が、今も壁の多い中国の地に埋められたままだ。政治批判、言論、表現の自由を求める文化人、人権活動家たちも、いまだ祖国に戻ることができない。中国は、名実ともに世界一の亡命者を送り出す大国になっている。 自らの祖国に何十年も戻れない、異国で暮らす中国人亡命者は、どのような人たちだろうか? なぜ国を離れなければならなかったのか?なぜいまだ祖国に戻れないのか? 彼らや彼女たちは、今の中国とこれからの中国をどう見ているのか? 亡命者たちの知恵、人柄、忍耐、そして希求する想いを知ることは、中国に対する我々の理解を深める大きな一助となるはずだ。

翰 光

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