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ドキュメンタリー映画 石田優子初監督作品 はだしのゲンが見たヒロシマ おれは見た、戦争と原爆の本当の姿を

全国順次公開! DVDも好評発売中!

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教材用DVD『はだしのゲンが伝えたいこと』の一般販売を開始しました!

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これまで学校教材用としてライブラリー版のみ販売をしてきました『はだしのゲンが伝えたいこと』をあらたにお求めやすい個人用価格(2,000円税別)にて販売します。

『はだしのゲンが見たヒロシマ」を32分に再構成した本作は、やさしい言葉を使ったのナレーションと絵本『はだしのゲン』のために描かれた色彩豊かな原画が多数挿入され、誰にでも分かりやすい構成になっています。子供向けの教材用としてだけではなく、大人向けの上映会などでも大変好評なうえ、ご家庭でも視聴したいというご要望をこれまで頂いてまいりました。

上映時間が32分と短いために鑑賞後にお話をするような会でも使いやすくなっています。この夏ぜひご家庭でお子さんたちやご友人と一緒に『はだしのゲンが伝えたいこと』をご覧ください。

詳細はこちらからご覧ください。

英語版DVDが完成しました。2月14日発売開始!

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『はだしのゲンが見たヒロシマ』の英語字幕版のDVDが完成しました。
英語版DVDには『はだしのゲンが見たヒロシマ』と教材用作品『はだしのゲンが伝えたいこと』の2作品が収録されています。

2013年2月14日よりシグロの販売サイトにてご購入頂けます。

アメリカでもZAKKA FILMSにて発売がスタートしました!

この機会に是非海外のご友人へお知らせください。

『はだしのゲン』中沢啓治さんのこと

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『はだしのゲン』作者の中沢啓治さんが12月19日、肺がんのためご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

中沢啓治さんは映画『はだしのゲンが見たヒロシマ』の中で自身の広島での被爆体験と戦後を力強く生き抜き、漫画『はだしのゲン』を描くまでの半生を語りました。戦争を知らない、広島を知らない若者である私は初監督で中沢啓治さんという大きな存在と向き合うことになり大変悩み、緊張していましたが、中沢さんはそんな私を「あなたが監督なんだから思い切りやってみなさい」と励ましてくださいました。中沢さんはその生涯をかけて次の世代に向けて平和への思いと生きることの大切さを表現し続けた方です。私達若者にそのメッセージを託そうと、優しく見守って下さっていたのです。中沢さんは白内障、網膜症のために筆を執ることが出来なくなりましたが「力の続く限り、今度は語ることで戦争・原爆と闘うんだ」と、亡くなる直前まで酸素を吸引しながらも映画の観客、子ども達の前で語り続けました。闘い続けたその姿を私は決して忘れません。

ご遺族からのファックスを引用します。
「いま中沢は星となり、ゲンと供に空から核兵器のない平和な世界の出現を願っていることと思います。私たち遺族は中沢の願いが叶うことを信じ、その一助となれるよう頑張って生きていきたいと考えております」
亡くなる前日に新刊の「はだしのゲン わたしの遺書」(朝日学生新聞社刊)が手許に届き、それを見届けるような旅立ちだったそうです。

中沢さんの思いは漫画を読んだ、お話しを聞いた、たくさんの若者に引き継がれました。私もそのひとりとして、これからも映画を通して少しでも多くの方に中沢さんのメッセージを届けることができるよう努めてまいります。

中沢啓治さんの残した証言は人類にとっての宝です。
中沢さん、ありがとうございました。


『はだしのゲンが見たヒロシマ』監督
石田優子

『はだしのゲンが見たヒロシマ』が
第17回平和・協同ジャーナリスト基金審査員特別賞をいただきました!

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授賞式は12月10日(土)日本青年館にて行われ下高井戸シネマでの初日舞台挨拶を終えた石田優子監督が出席されました。

『この度は大変素晴らしい賞をいただきまして、この製作にかかわりましたスタッフ一同大変心から喜んでおります。御礼申し上げます。
この賞は、平和への強い思いを小さい子にもわかるように漫画を描き続け、そして今は目が少し悪くなられたので描くことはできないですが、話をするということで、いまも次の世代に伝え続けられている中沢啓治さんが受賞されたのではないかと思っております。
中沢さんのメッセージを引き継いだものとしてこれから少しずつではありますが、多くの方に見ていただけるように努力していきます。本日はどうもありがとうございました』

とやや緊張気味に受賞の喜びを語りました。

エンディング曲を提供して下さったチェコのチェリスト、
ヴラダン・コチさんの来日公演が8月29日(月)府中で行われます!

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◆東日本大震災復興支援のチャリティコンサート
祈り・希望・光
ヴラダン・コチ(チェロ)&有吉英奈(ピアノ)
デュオリサイタル2011
http://www.e-machinet.com/kochi.html

◆日時:2011年8月29日(月) 開場 18:15/開演 19:00
◆場所:府中の森芸術劇場 ウィーンホール
◆入場料:¥3,000(全席自由席)
※10才未満のお子様はご入場いただけません

◆申し込み&お問い合せ:室惇子 TEL:042-366-7758

8月7日(日)
広島の中沢啓治さんとインターネット中継にてトークイベントを行いました!

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オーディトリウム渋谷公開二日目、広島にいらっしゃる中沢啓治さんとインターネット中継にてトークイベントが行われ、画面いっぱいに中沢さんの元気そうな笑顔が映し出されました。

【石田】:こんにちは!今日も沢山の方にお越しいただいて小さなお子さんにも見ていただいた所です。

【中沢】:ありがとう、ありがとう。

【石田】:初めて平和式典に参加されてどうでしたか?
また、8時15分をどのような気持ちで過ごされましたか?

【中沢】:8月6日の8時15分を迎えると、いまだに地獄の姿を毎回毎回、毎年毎年思い出して辛いです。だけど、やっぱりそれをのりきっていって、今度は口で表現しました。見ているみなさんがそこから、何か感じ取ってくれれば、被写体になった僕は幸せです。

【石田】:これから闘病生活に入られるのですが、こちらはみんなで中沢さんに早く元気になってもらえるように祈っていますので頑張ってください。

【中沢】:僕はね、200年生きます!(原爆のことを)言って言って言いまくってやる!

会場から拍手が!!そして企画・聞き手の渡部朋子さんも画面に登場。

【渡部】:観ていただいて本当にありがとうございます。中沢さんのお話をどうか沢山の人に伝えてください。日本だけでなく世界中の人に聞いてもらいたいと、深く思いました。8月6日の夜、今年も沢山の灯籠が広島の川に流されたんですが、東日本大震災で亡くなられた方の御霊もよりそっているような気がいたしました。

その後、会場からの質問にも元気に答えていただき、短い間でしたが楽しい時を過ごしました。

最後に中沢さんから皆さんへメッセージをいただきました。

【中沢】:みなさん、しっかり観て、しっかり何かを感じてくださいね。
お願いしますね。

以上、ご来場くださったみなさま本当にありがとうございました。

劇場には中沢さん直筆で「人類にとっての、最高の宝は平和です」とかかれた色紙が飾られています。劇場で中沢さんの言葉に耳を傾け「平和」について何かを感じてください!

8月6日(土)
オーディトリウム渋谷にて初日舞台挨拶、Q&Aが行われました!

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8月6日(土)オーディトリウム渋谷にて公開初日を迎え、刺すような暑さでしたが朝早くから多くの方にお越しいただきました。
上映終了後、石田優子監督と撮影の大津幸四郎さんによる舞台挨拶とQ&Aが行われました。

【石田】:8月6日にこの作品を観るという過ごし方をしてくださいまして本当にありがとうございました。みなさんと一緒の時間を過ごせて嬉しく思っています。 中沢さんにもいらしていただきたかったのですが、今日は平和式典に初めて参加されるということで広島にいらっしゃいます。 昨日は大ファンの広島カープの始球式に出られてとても喜んでらっしゃいました。

【大津】:中沢さんと最初に出会ったのは1995年。戦後50年目にスミソニアン博物館で原爆に関する展示企画をやるということになった時でした。しかし保守派の方たちから猛烈な反対があり、この企画は中止になりました。その後テレビの企画など中沢さんの話を聞く機会はあったのですが、いろいろ制約があったこともあり、もう一度中沢さんの話をキチンと聞いてみたいと思っていました。
この企画で15年ぶりに再会した中沢さんは、本当に全ての力を込めて話されました。

Q:初監督の印象について

【大津】:この人はとっても素直な人なんですね。若い人は「作る」という事に一所懸命だけど「作っちゃえばいいんだ」と考えている方が多いと思う。じっと見て、それを記録していく、素直にちゃんと物を見ていく、ということはドキュメンタリーの監督としては非常に利点だと思います。原爆というものをもう一度考え直さなければならないと、素直に追求していったことは非常にいいなと思います。

Q:1番苦労した点について

【石田】:全てが初めての経験で、何が一番苦労したかと聞かれると困ってしまうんですが・・・、やはり編集ですね。中沢さんのお話というのは、話芸に近いような素晴らしさがあり、実際の広島市内を辿る映像とをあわせたとき、バランスよく伝えられるかということに一番苦労しました。また、中沢さんが戦後を元気いっぱいに生き抜かれたというエピソードは沢山あり、それをカットしなければならないというのは本当に心苦しく、もっと中沢さんの魅力をお伝えしたかったです。

Q:次回作について

【石田】:長崎の方にお会いしたときに「是非長崎も撮っていただきたい。被爆された方の高齢化が進んでいるので、語られることをきちんと記録して欲しい」と言われました。はじめはこんな私が戦争や原爆というテーマに関わって良いのか戸惑いもありましたが、今は自分のテーマになってきたと感じているので、まだなにも決まっていないのですが、長崎を撮る事になるのではないかと思っています。

以上、短い時間でしたがご来場くださったみなさま本当にありがとうございました。

「はだしのゲンが見たヒロシマ」は8月26日(金)まで
オーディトリウム渋谷にて上映中です!
是非、映画館で中沢さんの言葉に耳を傾けてください!

シグロ、トモコーポレーション
2011
77分
ドキュメンタリー
HDV
カラー
 
出演:中沢啓治(『はだしのゲン』作者)
聞き手:渡部朋子(NPO法人 ANT-Hiroshima理事長)
企画:渡部朋子
製作:山上徹二郎・渡部久仁子
監督:石田優子
撮影:大津幸四郎
編集:大重裕二
整音:小川 武
音楽:小川 洋
撮影助手:奥井義哉 
宣伝デザイン:小笠原正勝、秋山京子
エンディング曲:J.M.Leclair : Sonata D major,I. Adagio molto maestoso
演奏:Hana, Vladan, Lucie and Tomáš KOČÍ「Prague Cello-Family - CD 2008」
製作協力:特定非営利活動法人ANT-Hiroshima
©2011 シグロ、トモコーポレーション