監督:ジャッキー・リーム・サッローム
パレスチナ人とシリア人の両親を持ち、ニューヨークを拠点に活動するアラブ系アメリカ人アーティスト・映画監督。ニューヨーク大学大学院で芸術学を専攻。在学中よりポップ感覚のアート(おもちゃ、ガムボール自販機など)を用いて、自分の家族や人々の歴史を実証的に示し、それによってアラブについての画一的なイメージに疑問符をつけ、固定観念を修正し、払拭することに挑んできた。初めて制作した映像作品は2005年のサンダンス映画祭に出品した「プラネット・オブ・ジ・アラブズ」。これをきっかけに故郷のパレスチナに戻って最初の長編ドキュメンタリー「自由と壁とヒップホップ」(2008年サンダンス映画祭正式出品)を監督することになる。最近の活動には、PBSテレビの短編ドキュメンタリー「アラブ系アメリカ人の物語」、国連ウィメンの資金提供によるDAMの音楽ビデオ“If I Could Go Back in Time”や、子供向けの短編映画“Yala to the Moon” (2012年トロント映画祭子供部門出品)などがある。現在、執筆活動や映画や音楽ビデオの監督を務めるほか、米国や海外の大学や教育機関でワークショップをも行っている。