
その老いぼれ牛は、お爺さんと一緒に30年も働きつづけた。
2008
78分
製作:スタジオ・ヌリンボ
監督:イ・チュンニョル
監督・脚本・編集:イ・チュンニョル
プロデューサー:コー・ヨンジェ
出演:チェ・ウォンギュン、イ・サムスン
2008年/韓国映画/78分/HD→35mm/1:1.85/カラー/ドルビーステレオ
原題:ウォナンソリ(牛鈴の音)
英語題:Old Partner
©2008 STUDIO NURIMBO
World Distribution:INDIESTORY INC.
宣伝:ムヴィオラ
協力:TimeStoryFilm&Books、デジタルアクト、カウベル
配給:スターサンズ、シグロ
- 第13回 プサン国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞
- 第34回 ソウル インディペンデント映画祭 観客賞
- 第16回 カナダ ホット・ドックス国際ドキュメンタリー映画祭 アーティスト賞
- 第7回 シルバードックス・ドキュメンタリー映画祭 シネマティックビジョン賞
- 2009年 サンダンス映画祭 ワールド・ドキュメンタリー部門正式出品
- 第45回 韓国百想藝術大賞 新人監督賞
すべての記録を塗り替えた大ヒット!
これが第1作となるイ・チュンニョル監督が、3年余りの月日をかけて完成させたドキュメンタリーが韓国映画界に奇跡をおこした。2009年1月15日にアート作品専門の7館で封切られると、口コミによって観客が押しかけ、またたく間に全国150館に拡大。公開7週目、8週目には大手メジャー作品を抑えて2週連続興行成績ベスト1を獲得。“なぜこの静かな映画が、これほどの大ヒットになったのか”と数々のメディアに取り上げられ、累計約300万人動員という驚異的な記録を達成。「牛の鈴症候群」と呼ばれる社会現象まで巻き起こしました。
いつか消えゆく牛の鈴音がやさしく響く。
『牛の鈴音』は、失われていくもの、消えていくものへの哀切の感情を呼び起こす。普通は15年しか生きない牛が40年も生きた。それは、お爺さんとの絆がなしえた奇跡なのだろうか。お爺さんとお婆さんが同じ日常を繰り返し、60年以上も連れ添っていることも、現代から見れば奇跡かもしれない。彼らの命の営みは、切なさを越えた深い感動を観客にもたらします。
ストーリー
79歳になる農夫のチェ爺さんには30年間もともに働いてきた牛がいる。
牛の寿命は15年ほどなのにこの牛は40年も生きている。
今では誰もが耕作機械を使うのに頑固なお爺さんは牛と働きつづける。
牛が食べる草が毒になるからと畑に農薬をまくこともしない。
そんなお爺さんに長年連れ添ってきたお婆さんは不平不満がつきない。
しかしある日かかりつけの獣医がこの牛はそろそろ寿命だ
今年の冬は越せないだろうと告げる…。