シグロ製作作品『見はらし世代』が第78回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア

2025.05.19

©Olivier Vigerie

シグロが製作・制作プロダクションとして参加した映画『見はらし世代』が、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、5月16日の公式上映にて世界初上映となりました。(監督週間は現地時間5月14日〜22日実施)

本作は、若手映画作家育成事業ndjcにて短編『遠くへいきたいわ』を監督した団塚唯我のオリジナル脚本による長編デビュー作。 過去には大島渚、北野武、黒沢清、三池崇史、諏訪敦彦、河瀬直美、橋口亮輔、西川美和といった日本映画を牽引してきた監督たちが、そして2024年は河合優実主演、山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠』が選出された監督週間で、26歳にして、日本人史上最年少での出品となりました。

再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母親の死と残された父親と息子の関係性を描いた本作で主人公・蓮を演じるのは『さよなら ほやマン』で映画デビューし、日本批評家大賞新人賞を受賞した黒崎煌代。「私のキャリアを最初から近くで観ていてくれた団塚監督だからこそ100%の信頼をもって撮影に臨むことができました」と信頼を寄せる団塚監督初長編作品にて、自身も初主演という大役に挑みました。父親・初を演じるのは、悪役からコミカルなキャラまで幅広い役を演じ、多数の作品で存在感を発揮する遠藤憲一。母親・由美子をドラマ・映画・舞台・モデルなど幅広い分野で活躍する井川遥、姉・恵美を数々の映画新人賞に輝く若手実力派の木竜麻生が演じます。

©Olivier Vigerie

この度、5月18日(日)夜[日本時間:5月19日(月)朝]、第 78 回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに、黒崎煌代、木竜麻生、団塚唯我監督が登場しました。主演・黒崎煌代と団塚唯我監督は、タキシードに身を包み、黒崎演じる主人公の姉を演じた木竜麻生は、小津安二郎監督作品での衣装を手がけるなどした染織工芸家の浦野理一氏による振袖を着用し、カンヌの夜を美しく彩った。

カンヌ国際映画祭には初参加となる3人だが、レッドカーペットを終えた感想を聞かれると、黒崎は「やっぱり、テンションも上がりましたね。大きい音やたくさんのカメラがあって、緊張するのかなと思っていたのですが、映画祭スタッフも歩く前にテンションを上げてくれて、3人でも『楽しもう!』と話していたので、実際に楽しむことができたと思います!」と興奮冷めやらぬ様子。木竜は「一瞬のことであっという間に時間が過ぎてしまったのですが、カーペットを歩いたあとに、団塚監督が小声で『映画作ってよかった』とおっしゃっていたので、私はそれが聞けて満足です」と明かしました。監督の団塚も「あっという間でしたが、すごく楽しく3人で歩くことができてよかったです」と充実感を口にしました。

映画は2025年秋に全国公開を予定しています。